1964年創業 各種資材の専門商社「伊藤金物株式会社」

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脱炭素の潮目は変わるか?ーサステナブル経営WEEK見学記

こんにちは。社長です。

3月17日、脱炭素経営EXPO に行ってきました。会場は 東京国際フォーラム です。

残念ながら万歩計アプリが不調だったため計測できなかったのですが、2万歩以上は歩いていたかと…。
(国際フォーラムの展示会で一日にこなせるのは大体それくらいです。)

令和7年度は、CDP中小企業版で最高ランクのB評価をいただき、脱炭素経営について講演の機会もいただきました。今日は、令和8年度の環境活動のネタ探しという意味もあり、朝から一日歩き回りました。
そうです、次のテーマを探すための視察でもあります。


脱炭素と言えば太陽光+蓄電池

一般に脱炭素と言えば、太陽光+蓄電池が定番です。今回の展示会でも、この分野は人であふれかえっていました。もっとも、世界各国から多数の企業が集まっており、まさに百花繚乱の状態です。

正直なところ、どの製品やサービスが本当に良いのか見極めるのは至難の業です。
自社に太陽光パネルを設置したときも感じましたが、中国勢の勢いは日本をはるかに圧倒しています。

ただし、太陽光設備や蓄電池には発火などのリスクもあります。
補償内容や表に出ないスペックなど、わからない点も多い分野です。

今回の展示会ではいろいろな選択肢を見ることができましたが、トータルで考えると信頼できる商社や企業が関わっているところから選びたいというのが正直な感想です。

弊社でも多くのメーカー製品を取り扱うことができますが、基本的には信頼性の高いメーカーを中心に提案しています。もちろん、割安なものについてもご一緒に検討させていただければと思います。

展示会を歩いていると、弊社でも扱える製品がかなりありました。

例えば
パワコン、蓄電池

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ソーラーカーポート

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などは代表的な例です。


太陽光分野は次のフェーズに

率直に言ってしまうと、太陽光関連でこれから大きく成長するのは難しいとも感じました。

理由はいくつかあります。

① 製品のコモディティ化が進んでいる
太陽光パネルや関連機器は標準化が進み、差別化が難しくなっています。

② 玉石混交の市場になっている
多くの企業が参入し、コストに比してリスクが大きいケースもあります。

③ 投資対象になっている
一部では設備というより、投資・投機の対象になっている側面もあります。

特に今回気になったのが系統用蓄電池です。設備というよりほとんど金融商品に近い性格を持っています。金融商品に近いと感じる要因の一つは、「利回り」を前面に出した商材が非常に多いことです。発電量や環境価値よりも、投資利回りや回収年数が強調されるケースが目立ちます。

もちろん事業として成立することは重要ですが、それだけでやっていけるのか?と感じる部分でもあります。環境界隈の難しいところです。その意味では現在の一部の市場は、本来の環境価値からやや離れつつあるとも感じました。

また、関連する展示で多かったのが太陽光設備の架台。各社様々に展示しており、自社の優位性をうたっています。たしかに太陽光設備では架台も重要な部材ですが、ありていに言えば既設の屋根や土台にプラスアルファの技術。どれを選びますか?と聞かれても、うーん、といった感じです。
この辺りは、地盤や屋根の状態にもよるので、メーカー以上に施工業者の選定も重要になってきます。


脱炭素を支えるサービス

一方で、サービスに目を向けると面白いものもありました。

肥後銀行は「炭削くん」というサービスを出展していました。
これは企業のCO₂排出量を算定・可視化するクラウドサービスです。電気や燃料などの使用量データを入力すると、温室効果ガス排出量を自動で計算し、削減目標の管理やレポート作成まで行うことができます。

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脱炭素経営を進めるうえで、まず必要になるのは「排出量の見える化」です。
その意味では、地域金融機関では静岡銀行なども排出量を測定するサービスを提供しているのですが、炭削くんは、低コスト且つ使い勝手が良いと専門家の間でも評判のあるサービスです。

ブースの前を通りかかったところ、行員の方に声をかけられたので、「肥後銀行さん、知ってますよ。超有名企業じゃないですか!」とお話ししたところ、

「九州の方なんですね♡」

と勘違いされてしまいました(笑)
炭削くんの評価について、しっかりレクチャーしておきました。意外に高い外からの評価に驚かれていました。

また、「アスエネ」のブースの前を通りかかったときのことです。アスエネは企業のCO₂排出量の見える化や削減支援を行うクラウドサービスを提供している企業です。AIを使って排出量を算定し、CDPやSBTなどの国際的な環境開示にも対応できる仕組みを提供しています。

向こうから若い男性が近づいてきました。

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「あの、伊藤金物の伊藤社長ですよね。SBTに早くから取り組まれている…」

あ、はい。

まさかこんなところで面が割れているとは…。
いくら有名な伊藤社長とは言え、展示会の会場で突然声をかけられるとは思いませんでした。

すごいぞ、伊藤金物!


予想外に面白かった「水素」

一方で、今回予想外に面白かったのが水素や燃料電池のブースです。

弊社が主力として扱っている分野である
継手、バルブ、ポンプ などに関わる製品が多く展示されていました。

例えば
フジキン
KITZ
日東工器

といったメーカーの製品領域です。

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高圧継手や特殊バルブなど、高付加価値の製品が多い分野でもあります。

展示されていた製品の中には、
明日にでも弊社で取り扱えるものもたくさんありました。

また、弊社にとっては創業以来の大切なお客様である旭化成(株)様や、設備業者様なども、軒並み大きなブースを構えていました。お客様も仕入れ先も、まさに水素が熱い!


水素分野にはまだ可能性がある

太陽光や蓄電池の分野と比較すると、水素分野にはまだやれることが多く残っていると感じました。

この分野は
材料技術
精密加工
安全技術

など、日本の技術力が発揮される領域でもあります。

残念ながら、今回の展示会では今すぐお客様にご提案できる具体的な製品や、次のステップを見つけることまではできませんでした。しかし確実に感じたのは、脱炭素の流れが次の段階に入りつつあるということです。


次の脱炭素

太陽光+蓄電池は、すでに当たり前の選択肢になりました。しかし今回展示会を歩いて感じたのは、脱炭素の潮目は少しずつ変わり始めているということです。

太陽光の分野は成熟し、一部では投資対象として扱われる場面も増えています。一方で、水素や燃料電池の分野にはまだ多くの技術課題と可能性が残されています。

継手、バルブ、ポンプ、材料技術など、日本のものづくりの強みが発揮される領域でもあります。脱炭素は単なる電源の問題ではなく、産業そのものの変化でもあります。

今回の展示会を通じて、次の時代のヒントを少しだけ見ることができた気がしました。弊社も、
現場に一番近い商社として、これからの脱炭素の動きをしっかり追いかけていきたいと思います。

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